通貨ペアの売り買い
- 取引は常にペアで考える!
- 為替相場に合わせて「買い」と「売り」を使い分け
- 様々な通貨ペア
- 取引額は「ロット」単位で行う!
- FXでは売りから入ることができる!
- 「米ドル/円を買う」=米ドルを買い、円を売る
- 「米ドル/円を売る」の場合はどうなる?
取引は常にペアで考える!
FXで取引をする時は、
通貨ペアで考えます。
通貨を交換することでその差額で
儲けるものですから当然ですよね!
通貨ペアとは
「異なる2つの国の通貨の組み合わせ」
を意味します。
たとえば
米ドルと円との交換なら「米ドル」
ユーロとドルとの交換なら「ユーロ/ドル」
のように表記します。
また、通貨コードと呼ばれる
3文字のアルファベットで表すこともあり、
ドルはUSD、円はJPYとなっています。
USDJPY=ドル円と表すことができるので、
会話や文章で表現する際など、
状況によって使い分けていきます。
為替相場に合わせて「買い」と「売り」を使い分け
ドルが買われていれば、
ドル円チャートは上がります。
逆に、ドルが買われなくても円が売られれば、
ドル円チャートは上がります。
ドルが売られれば、
ドル円チャートは下がります。
逆に、ドルが売られなくても円が買われれば、
ドル円チャートは下がります。
2つの通貨のうち、
先に記載されている通貨を軸に
チャートが表示されています。
ドル円であるなら、
先に記載されているのはドルですので、
ドル高になればドル円チャートは上がり、
ドル安になればドル円チャートは下がります。
つまりその逆であれば、
円安に慣ればドル円チャートは上がる
ということです。
こういったチャートの仕組みを
しっかりと理解することで、挫折することなく
学習していけると思います。
様々な通貨ペア
また、通貨ペアの種類は取引できる通貨の
組み合わせの数だけ存在します。
そのような中で通貨は大きく分けて2種類
「メジャー通貨」「マイナー通貨」があります。
- メジャー通貨:市場参加者が多く取引量も多い
- マイナー通貨:市場参加者が比較的少なく取引量も少ない
たとえばメジャー通貨には、
米ドル・ユーロ・カナダドル・日本円
があります。
また、マイナー通貨とは、
などです。
メジャー通貨は、
世界中の多くで取引されているので、
売りたい時に売れたり、買いたい時に変えます。
つまり「流動性リスク」が低いのです。
マイナー通貨は逆に流動性リスクが高まります。
流動性リスクとは: 流動性の少ない金融商品を売買する場合、必要な時に適正な価格で売却できないリスクのことを指します
メジャー通貨はスプレッドが狭く情報量が
多いので初心者でも安心感のある
取引ができます。
マイナー通貨は、新興国の場合が多いので、
国の情勢にも左右されやすいです。
国が情勢不安になると値下がりし、
逆に国が発展するほど値上がりする
可能性もあるので一長一短です。
そのような広い範囲の情報も
チェックする必要も出てきます。
取引額は「ロット」単位で行う!
FXにおいていくらの取引をするかの表し方は、
「100万円」や「1万ドル」の
ような表現はしません。
どのように表すかというと、
「ロット」です。
日本のFX会社では、
通常1ロット=1万通貨となっています。
ここで出てきた通貨という単位ですが、
これは通貨ペアによって売買通貨が
変わるためにこのような
表現方法をしています。
例えば、ドル円であれば、
1万ドルを売るか買うかとなり、
ユーロドルであれば、
1万ユーロを売るか買うか、
となります。
- ドル円であれば、「ドル」
- ユーロドルであれば、「ユーロ」
- ポンドドルであれば、「ポンド」
というように、
通貨ペアのシンボルの先に
表記されている通貨が軸となり、
その軸となる通貨を買ったり、
売ったりすることになります。
ユーロドルを1ロット買うという場合は、
1万ユーロを買ってドルを売っている
ということになります。
FXでは売りから入ることができる!
実社会で物を買ったり売ったりする際、
一番最初に行うのは「買う」
という行動だと思います。
それが例え投資だったとしても、
株を買う、不動産を買う、
債権を買うといったように、
買いから入りますよね。
しかし、FXでは始めに
「売り」から入ることができます。
なぜ、売りから入ることができるのか、
株で言う空売りとはどう違うのかを
説明していきます!
FXでは買うことをロング、
売ることをショートと言います。
売りから入ることができると聞くと、
先物取引のような、
「空売り」を想像するかもしれませんが、
厳密に言うとFXの場合は
空売りとは違います。
FXの「買い」や「売り」というのは、
「証拠金を担保に売ることができる」
ということです。
逆に言うと、「買い」も証拠金を
担保に取引を行います。
そのため、自分の口座に円を
入金していたからといって、
円でドルやユーロを買っている
わけではありません。
自分の入金した資金を
担保に取引を行うため、
「買い」も「売り」も同じ手続きで取引を
行うことができるのです。
「米ドル/円を買う」=米ドルを買い、円を売る
外貨預金などの場合は、
自分の持っている円を使って
米ドルや、ユーロなどの別の通貨を
買うということになるので、
買う通貨の名前のみが記載されています。
ところが、FXの場合
所持していない通貨を売る
ということが可能なので、
必ず買う2つの通貨の表記が
なされているのです。
FXでは、米ドルを買うという行為は、
米ドルを買い/円を売る
ということになるのです。
少しイメージのしにくいことだと思いますが、
私たちが円を支払って米ドルを買うという行為は、
その相手からすると米ドルを払って、
円を買うということになるのです。
つまり、FXでは米ドルを買う時に
円だけではなく米ドルやカナダドルで
買うということが可能なのです。
ここまでの説明が分かるとFXでは
必ず通貨ペアを選択して
売買をするということが
すんなり理解してもらえると思います。
「米ドル/円を売る」の場合はどうなる?
この場合も考えてみましょう。
この場合も上で説明した法則と同じく、
米ドルを売って円を買う
ということになります。
例えば、米ドル/円のレートが
下がりそうだと予測した場合、
円を買っておいた方が良いということです。
この行為ももちろん、
米ドル/円の売りをするという事になります。
いかがでしたでしょうか?
はじめのうちはイメージが湧きにくいですが、
- 「米ドル/円」のレートが上りそうなとき「米ドル/円を買う」 = 円を売る
- 「米ドル/円」のレートが下がりそうなとき「米ドル/円を売る」 = 円を買う
これだけは、頭に入れておいてください!
もし分からなくなったときは、
今回の説明をもう一度
ゆっくり読んでみてください。
何度も読み返していくうちに
しっかりと理解ができると思います。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました^_^