FXテクニカル分析の基本!ダウ理論について解説
前回、移動平均線の基本的な使い方や移動平均線の傾きによって現在が上昇トレンドか下降トレンドかを値動きに惑わされずに判断することを説明しました。
今回は、FXテクニカル分析の基本であるダウ理論とは何か解説していきます。
ダウ理論とは
ダウ理論とは、100年以上前から使われているテクニカル分析の基礎です。
そもそもは、米国株価の分析方法でしたが、テクニカル基礎としてあらゆる金融相場で使われています。
特に、FXの為替市場では、市場全体の取引量や出来高は分かりません。
なぜなら、株のような取引所がないからです。
すると、FXでは、値動きだけがテクニカル分析の情報源になります。
ダウ理論は値動きを元に3つのことが分析できます。
- 値動きの方向性(上か下か)
- その方向性の継続性(トレンドか否か)
- 継続が終わる転換点はどこか
どんなマーケット分析や予想もこの3点をいかに見つけるかに尽きます。
100年前の相場からAI取引が盛んな現在に至るまで、値動きの分析者は同じことを求めており、その普遍性ゆえ昔の考え方が現在でも十分に通用します。
相場分析で最も重視するポイント
先程もお伝えしましたが、ダウ理論は100年以上前から使われているテクニカルの基礎です。AI取引が盛んな現在でも、ダウ理論を知らないと損をしやすく、知っていると取引を有利にすることができます。
特にダウ理論で重視すべき点は2つあります。
- 適切な損切りポイントを探す
- 取引してはいけない状況を知る
この2つについて説明していきます。
適切な損切りポイントを探す
FX取引の入り口は相場にエントリーしてポジションをつくることですが、出口は利益確定か損切りの2つに1つです。
ただ、利益確定をどう判断するかに熱心な人も自分にとって不都合な損切りに無頓着な人が多くいます。
トレードが上手で収益が黒字を維持している人は、たとえ損切りに厳密な法則性をもたなくても値動きに応じた臨機応変な損切りやポジション量の調節で収益を残す事ができます。
一方、収益が安定しない人に共通するのは、「損切りが下手」ということです。
損切りができないと、利益を得るトレードがあっても結果的に損失が大きくなり、収益を圧迫します。
適切な損切りポイント研究することは、利益を得ることと同じぐらい重要です。
損切りするポイントとして、その時間軸で相場の流れが変わるポイント場所に置くべきです。
上昇トレンドで動いていても、ここを下抜けると下落トレンドに転換する可能性がある、というポイントに損切りを置きます。
買いポジションを維持していたら急激に損失が増える転換点で切るべきだと考えるわけです。
逆に言えば、相場の流れが転換しないのであれば、そこはまだ押し目や戻りということで損切りする場所ではありません。
損切りやFXで負けてしまう人の特徴についてこちらの記事でも説明してますので、合わせてお読みください。
取引してはいけない状況を知る
FXでは、手を出してはいけないマーケットがあります。
これは、売り手と買い手の関係がはっきりせず、相互に勢力争いしている相場です。
このような相場を「レンジ相場」と言います。
レンジ相場では、先が見えないこう着状態なので、利益を出すことはとても難しいことです。
まとめ
今回は、FXテクニカル分析の基本であるダウ理論とはなにか解説していきました。
FXでは「絶対勝てる!」特殊なテクニカルや未来予想する神がかったご宣託があるわけではありません。
トレンドの動きがハッキリしていて利益を取りやすいマーケットをいかにうまく見つけるかで、勝負は決まります。
ダウ理論ではこうした値動きを知ることが収益につながってきます。
テクニカル分析についてこちらの記事で説明しているので合わせてお読みください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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